太鼓と笛だけじゃない、おぢやまつりのお囃子
どうも、みんふう楽器店です。
夏が近づいてくると、店内もなんだか浮き足立ってくるんですよね。篠笛の問い合わせが増えて、太鼓の皮の張り替え依頼が来て、「祭りの季節が来たな」と毎年感じます。
そんなおぢやまつりのお囃子で、ちょっとした自慢話をさせてください。小千谷のお囃子って、三味線が入っているんです。これ、全国的に見てもなかなか珍しい編成なんですよ。太鼓・篠笛・三味線が揃って初めて完成する、あの独特の音の重なり。他の地域のお囃子と聴き比べてみると、その差がよくわかります。
三味線が入ると、お囃子の音がどう変わるのか
太鼓と篠笛だけのお囃子は、どちらかというとリズムと旋律の組み合わせです。そこに三味線が加わると、音に「厚み」と「色気」が出る。これは奏者として実際に演奏していて強く感じることです。
三味線の音って、単音でも存在感があるんですが、お囃子の中に入ると不思議と馴染むんです。主張しすぎず、でも抜くと「あれ、なんか薄い」と感じる。そういう役割を担っています。脇役に見えて、実はお囃子全体の雰囲気をつくる要。三味線ってそういう楽器だな、といつも思います(自分で弾いておいてなんですが)。
ちなみにおぢやまつりで使われる篠笛は6本調子・6穴が定番ということは以前の記事でも触れましたが、三味線もその調子に合わせるのがポイント。このあたりの相性の話はまた別の機会にじっくり書きたいと思っています。
お囃子の三味線、どんな種類を使うの?
「お囃子で使う三味線ってどんなもの?」とよく聞かれます。一般的には細棹〜中棹が使われることが多いです。おぢやまつりのお囃子でも同様で、民謡寄りの音が出る三味線が向いています。
とはいえ、昔のように一団体に三味線がいっぱいいるわけではないため、太棹の三味線を使うことも十分考えられます。みんふう楽器店ネット本店には、雨が降っても大丈夫な津軽用太棹三味線の取り扱いもありますので、ご覧くださいませ。
みんふう楽器店には祭り用途の三味線も在庫がありますし、「初めてお囃子に参加するんだけど三味線が必要で」という相談もよく受けます。購入前にまず試してみたい、という方には三味線の学校・地域団体向けレンタルという選択肢もあるので、気軽に声をかけてもらえると助かります。
糸(弦)についても「お囃子用はどれがいいの?」という質問が多いです。屋外での演奏が多い祭り用途は、耐久性を重視してテトロン糸を選ぶことが多いです。このあたりは三味線の糸の選び方の記事も参考にしてみてください。
伝えていきたい、小千谷のお囃子文化
正直に言うと、お囃子に三味線が弾ける人材ってなかなか少なくなってきています。後継者問題は篠笛・太鼓以上に三味線は深刻で、地域の保存会からも「弾ける人が……」という話をよく耳にします。
だからこそ、みんふう楽器店としてもお囃子三味線に取り組む人を増やしていきたいと思っています。敷居が高いイメージがあるかもしれないけれど、お囃子の三味線は音数も少なくて、実は入門しやすいジャンルでもあります。「お祭りで弾いてみたい」という動機、すごく良いと思うんですよね。
まずは気軽にお店に来てみてください。楽器のこと、お囃子のこと、なんでも話しましょう。